南アフリカ型の新型コロナ変異株が拡大傾向

(バングラデシュ)

ダッカ発

2021年04月14日

バングラデシュ下痢国際研究所は47日、バングラデシュ伝染病研究所、保健省と共同実施した新型コロナウイルス変異株に関する調査結果を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(調査対象期間:11日~324日)。それによると、同国では16日、英国型の変異株を国内で初めて特定した。それ以降、英国型変異株がほぼ毎週確認されるようになり、3月第2週に特定された変異株では17例中9例(53%)を占めるほどの増加傾向を見せた。その後、3月第3週以降は突如、南アフリカ型の変異株が検出されるようになった。3月第3週に99例中64例(65%)、第4週には57例中46例(81%)を占めた。

変異株が特定されて以降の感染者数は、1月は計21,629人(陽性率5.1%)、2月は計11,077人(同2.8%)と減少したものの、3月は計65,079人(同10.4%)と大きく増加に転じた。実際、現地在留邦人や日系企業のスタッフなどの間にも新型コロナウイルスへの感染事例が報告されている。

バングラデシュでは新型コロナウイルス感染が拡大している。44日から4日連続で1日当たりの感染者数が7,000人を超え、7日は過去最高の7,626人を記録した。

下痢国際研究所は拡大する感染に備え、マスク着用や手洗いの徹底と、ワクチン接種の有無や変異株の感染歴にかかわらず、集会を避けてソーシャルディスタンスを守ることを呼びかけている。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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