現代自動車の第1四半期の販売が好調、営業利益は前年同期比約2倍

(韓国)

中国北アジア課

2021年04月28日

韓国の現代自動車は4月22日、2021年第1四半期(1~3月)の業績(連結ベース)を発表した。売上高は前年同期比8.2%増の27兆3,910億ウォン(約2兆6,569億円、1ウォン=約0.097円)、営業利益は91.8%増の1兆6,570億ウォン、当期純利益は2.75倍の1兆5,220億ウォンとなった(添付資料表1参照)。

同社は「第1四半期の売上高は、前年同期の新型コロナウイルス感染拡大による落ち込みの反動、主要国・地域での販売回復により増加した」とし、「営業利益は販売台数の増加やプロダクトミックスの改善で増加した」とした。

世界での販売台数は、前年同期比17.5%増の103万1,000台となった。内訳は、北米が26.7%増の21万台、中国が2.7%増の11万1,000台、西欧が13%増の13万2,000台、インドが52.1%増の15万2,000台、中南米が18.5%増の6万9,000台で、いずれも増加した。また、韓国国内も16.6%増の18万5,000台と好調だった。一方、ロシアは5.6%減の4万台と、主要な販売地域・国の中で唯一の減少になった(添付資料表2参照)。

今後の展望について、同社は「各国の景気浮揚策や前年の需要落ち込みの反動により市場は回復しているものの、世界的な半導体の供給不足や新型コロナウイルスの影響など、厳しい経営環境が続く」と予想した。半導体供給不足への対応策としては、(1)代替品の発掘、(2)年間契約による在庫の確保、(3)柔軟な生産計画の策定などを挙げた。

(向野文乃)

(韓国)

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