広州開発区、バイオ医薬産業支援へ最大5億元の補助金支給

(中国)

広州発

2021年04月12日

中国・広州市で3月30日に開催された第7回中国広州国際投資年会の記者会見で、広州市黄埔区人民政府と広州開発区管理委員会は「広州知識城バイオ医薬産業の高品質発展を促進するため10条の措置(以下、措置)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。3月29日から施行され、期限は3年間となる。

広州開発区のバイオ医薬産業に関する重点プロジェクト、イノベーション、ビジネス環境改善、金融サポート、人材誘致、研究開発、ブランド化など8分野を支援する。重点プロジェクトへの最大補助額は5億元(約85億円、1元=約17円)、新薬の開発企業への最大補助額は約1億元で、全国最大となる。

措置によると、重要なバイオ医薬プロジェクトを同区へ誘致するために、バイオ医薬産業重点プロジェクトに対し、固定資産投資総額の30%を上限に建設補助金(最大補助額5億元)を支給する。また、製薬や医療器械業界のリーダー企業、ユニコーン企業など、イノベーション能力が際立っている企業が同区に法人本部や研究開発センターなどを設立した場合、最大1,500万元の補助金を支給する。国家薬品監督管理局の臨床許可を得て産業化を進めている新薬に対しては、国内臨床研究開発投入費用が1,000万元超の場合は、経費支出額の40%を上限に補助金(最大補助額1億元)を支給する。

広州開発区の2020年の域内総生産(GRP)は前年比4.1%増の3,663億ドルと、広州市の地区別で第2位(構成比14.6%)だった。同区の第14次5カ年規画(2021~2025年)期間の発展目標には、1,000億元規模のバイオ技術産業クラスターを形成し、世界トップのバイオ医薬研究開発センターを建設し、バイオ医薬、健康管理、医療機器、生物科学技術投資融資などの重点分野に力を入れ、広東・香港・マカオグレーターベイエリア生命科学協力区を構築することが掲げられている。

(梁梓園)

(中国)

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