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広東省、2020年も知的財産権の訴訟数が大幅増加

(中国)

広州発

2021年04月30日

4月26日の「世界知的所有権の日」に合わせて、広東省の司法関係機関から2020年の知的財産権の司法保護について、各種発表が行われた。

広東省高級人民法院は、「2020年広東省の法院における知的財産権司法保護状況」を発表。報告書によると、2020年に広東省で審決した案件は、中国全体の審決件数の約3分の1を占めた。また、平均賠償金額は前年比33%増の63万3,000元(約1,076万円、1元=約17円)で、うち賠償金額が1,000万元を超過した案件は23件となった。

2020年に広東省内の人民法院が受理した知的財産権に関する訴訟件数(一審、二審、再審を含む)は前年比24.6%増の19万6,070件で、審決件数は26.1%増の19万3,019件に達した。審決した刑事案件は1,683件で、民事案件は前年比26.6%増の19万1,317件となった。著作権、商標権、専利案件はそれぞれ前年比38.7%、34.6%、26.2%と大きく増加した。

広東省政府発表の「2020年広東省知識産権保護状況」によると、広州市知的財産権法院が受理した知的財産権に関する訴訟件数は1万3,738件で、審決件数は1万2,167件となった。また、受理した著作権案件数は5,284件で全体の38.5%、専利権(注)の案件数は前年比80.2%増の6,905件で全体の50.2%を占めた。

広州市インターネット法院が受理したオンライン上の知的財産権に関する訴訟件数は2万7,792件で、受理した案件全体の49.5%を占め、うち著作権の帰属に係る侵害紛争案件が2万7,787件となった。受理案件の請求金額は8億7,328万元に達した。

深セン市中級人民法院が発表した「2020年深センの法院における知的財産権司法保護状況」によると、深セン市の人民法院が受理および審決した知的財産権に関する訴訟件数は大きく増加し、受理件数は前年比63.3%増の6万9,661件、審決件数は69.7%増の6万9,602件と過去最多を記録した。

受理した一審民事案件において、著作権と専利権の案件は、それぞれ前年比97.6%増の5万3,563件、98.5%増の4,862件となった。特に、技術関連の知的財産権(特許、技術秘密、集積回路の回路配置、ソフトウエア、植物の新品種、独占など)をめぐる訴訟は、前年比98%増の4,869件だった。

広東省では知的財産権をめぐる訴訟が年々増加しており、広州、深センの両法院は、数多くの知的財産権の民事案件に対して、各種効率化を図っている。例えば、意匠権案件について優先して対応する快速審決体制を導入し、案件の審決平均周期は45日に短縮された。また、外資系企業に係る案件数は、2020年広東省内の人民法院が審決した渉外民事第一審案件が前年比50%増の1,032件、深セン市の人民法院が審決した渉外民事第一審案件が845件となった。

(注)中国では特許、実用新案、意匠を含む。

(黎偉君)

(中国)

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