カーン首相、新型コロナウイルスに感染

(パキスタン)

カラチ発

2021年03月23日

パキスタンのイムラン・カーン首相は3月20日、新型コロナウイルスの検査で陽性となり、感染が確認された。ファイサル・スルタン保健問題首相特別補佐官がツイッターで発表した。ブシュラ・ビビ夫人も感染が確認された。首相は自宅で自己隔離中だが、治療が必要な状態ではないという。首相は18日に新型コロナワクチンの接種を受けたばかりだった。国家保健サービス省はツイッターで、首相は2日前に1回目の接種を受けたばかりで、効果が現れるまでには時間がなかった。抗体ができるまでには2回目の接種後2~3週間はかかるとしている。

パキスタンでは、第3波とみられる感染拡大が2月中旬に始まっている。1日の新規感染者数は、2月16日に747人と、11月1日(同977人)以来初めて3桁に減少したものの、その後は増加に転じ、3月21日時点では3,667人と著しく増加している。 特に、首都イスラマバードと第2の商都ラホールがあるパンジャブ州での増加が顕著。一方、州都カラチのあるシンド州は現状落ち着いている(添付資料表参照)。

(山口和紀)

(パキスタン)

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