2月の累計輸出額は前年同期比1.5%減、衣料品は3.7%減

(バングラデシュ)

ダッカ発

2021年03月17日

バングラデシュ輸出振興庁が3月に発表した統計外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、2020年度7~2月の累計輸出額は258億6,232万ドルで、前年同期比1.5%減となった(添付資料表参照)。そのうち、衣料品が3.7%減の210億3,301万ドルで、うちニットは4.1%増の113億4,175万ドル、布帛(ふはく)は11.5%減の96億9,126万ドルと大幅減だった。

2月単月でみた場合、輸出額は31億9,208万ドルで、前年同月比3.9%減となった。主力の衣料品は5.7%減の26億2,528万ドルに減少した。うち、ニットが5.8%増の13億5,264万ドルとなったが、布帛は15.5%減の12億7,265万ドルだった。

主要輸出先国でのステイホームの影響により、インテリア関連製品は好調で、ジュート・関連製品(23.7%増)、カーペット(45.7%増)、ホームテキスタイル(38.9%増)などについては、前年同期比で大幅な増加となっている(注)。

現地で縫製工場を運営し、欧州向けに輸出を行う地場企業は「いまだ欧州市場は厳しい状況にあり、パンデミック前のような状況に戻るのは2022年以降になると思われるが、オンラインビジネスなどで市場は徐々に回復している」と話す。

(注)各製品の関税番号(HSコード)は、ジュート・関連製品(53、630510)、カーペット(57)、ホームテキスタイル〔63(630510を除く)〕を対象としている。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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