タイで新型コロナウイルスのワクチン接種が開始

(タイ)

バンコク発

2021年03月02日

タイ政府の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、2月24日に中国のシノバック製の新型コロナウイルス用ワクチン20万回分がスワンナプーム国際空港に到着し、プラユット首相をはじめ、アヌティン副首相兼保健相、アーコム財務相、サックサイアム運輸相ら主要閣僚が受け取りの式典に出席した。また、国営放送タイPBSの報道外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、同日にアストラゼネカ製のワクチン11万7,600回分も同空港に到着した。

ワクチンの品質検査が実施された後、2月28日朝にプラユット首相が立ち会いの下、タイ国内初となるワクチン接種が行われ、アヌティン副首相などが接種を受けた(政府発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。プラユット首相は、感染リスクが高い地域にいる人々などは3月1日から自発的に接種を受けるよう、呼び掛けた。

一方、タイ国内では、観光産業の再興に向けて、ワクチンを接種した外国人旅行者向けに14日間の隔離措置を免除する「ワクチンパスポート制度」を2021年第4四半期から開始すべく、政府観光局が6月までに明確な計画の策定を提案するなど(政府発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、国内外のワクチン接種状況に関心が高まっている。

(北見創)

(タイ)

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