インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2021春、2年ぶり開催

(中国)

上海発

2021年03月29日

上海国家会展中心で3月17~19日、世界最大規模のアパレルファブリックス関連の国際専門展示会「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス春2021」が当初の日程を1週間延期して開催された。前年は新型コロナウイルスの影響で開催されなかったため、2年ぶりの開催となった。主催者によると、今回は17カ国・地域から約3,000社が出展した。出展者数は2019年(3,273社、23カ国・地域)に比べて少ないものの、初日から盛況だった。

日本ファッション・ウィーク推進機構(以下、JFW)が主催する「ジャパン・パビリオン」には、新規5社を含む20社の日本企業が出展し、トリアセテート繊維(注)、再生ポリエステルなどの機能性を備えた製品を紹介した。ジェトロはJFWとジャパン・パビリオンの出展企業向けにバイヤーを誘致、会場内で商談を行った。中国大手ブランド「JNBY」「アイシクル」「ELLASSAY」のほか、ネット通販専業の高級レディスブランド「小虫」「D家dimplehsu」などのバイヤーが多数来場した。

3日間の商談件数は4,900件を超え、中国でここ数年人気が高まっているトリアセテート繊維のほか、サステナブル素材を目当てに来場するバイヤーも増えた。ジャパン・パビリオンに出展する日本企業の生地はバイヤーから高い評価を得ており、来場バイヤーからは「オーガニックコットンや生分解性を有する日本製レーヨン素材などが気に入った」とのコメントが寄せられた。一方「ジャパン・パビリオンを中心に国際館は活況を呈しているが、他の館は少し寂しい印象を受けた」との声も聞かれた。

写真 にぎわうジャパン・パビリオンの様子(ジェトロ撮影)

にぎわうジャパン・パビリオンの様子(ジェトロ撮影)

写真 生地に見入るバイヤー(ジェトロ撮影)

生地に見入るバイヤー(ジェトロ撮影)

(注)パルプのセルロース(植物繊維素)を使った「半合成繊維」を指す。

(孟矜)

(中国)

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