ドバイの規制強化をラマダン開始(4月中旬)まで延長

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2021年03月01日

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ政府は、2月2日から開始した商業施設に対する入場制限などの営業に関する規制を、ラマダン(注)が開始される4月中旬ごろまで延長すると発表した。

ドバイ・メディア局の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、商業施設などの収容人数の上限設置、飲食店やカフェの営業時間を午前1時までとするなど、2月2日に発表された一連の規制措置(2021年2月3日記事参照)が延長された。1月下旬から開始された結婚式や社交的行事の制限や、娯楽イベントへの実施許可証発給の一時停止なども継続しており、小売りや飲食、エンターテインメント関連産業にとっては厳しい状況が続く。

新型コロナウイルスの国内感染者数が年末年始から大幅に増加したのを受け、UAE国内ではドバイに加えて、アブダビや他の首長国においても、同様の規制強化が相次いで行われている。これらの対応により、右肩上がりになっていた新規感染者数は抑制されたものの、いまだに1日当たり3,000人前後で推移している状況で、政府としても規制緩和は困難との判断に至ったとみられる。

(注)2021年のラマダン(断食月)の開始日は4月12日ごろとされている(前後する可能性あり)。

(山村千晴)

(アラブ首長国連邦)

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