上海市、自動運転試験用のナンバープレート交付数は全国首位

(中国)

上海発

2021年03月23日

上海市交通委員会は3月11日、「上海市インテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)開放道路テスト報告(2020年)」(以下、報告)を発表した。報告によると、上海市では2018年3月から自動運転走行のテスト用に道路指定され、2020年末までに243本が自動走行車両の道路となっている。距離は合計で559.87キロ、全国でもトップクラスの規模という。

上海市は現在、嘉定区、臨港新区、奉賢区、浦東金橋エリアの4つのエリアが「国内トップレベルの自動走行モデルエリア」を目指している(添付資料表参照)。

上海市は2020年末までに22社が所有する152台の車両に対し、道路テストのためのナンバープレートを発行している。発行対象となった企業数とナンバープレート数ともに全国トップだ。ナンバー取得数の多い企業は、1位が配車サービスを提供している滴滴(上海滴滴沃芽科技)40枚、2位は上海汽車の商用車メーカーの上汽紅岩(汽依維柯紅岩商用車)30枚で、日系企業としては、6位にトヨタ自動車〔豊田汽車技術研発(上海)〕6枚がランクインした。ナンバープレートの対象車種は乗用車や商用車、専用作業車などだが、うち新エネルギー車あるいはクリーンエネルギー車(注1)が全体の84.9%の129台、内燃車(注2)が15.1%の23台を占めた。

(注1)新エネルギー車あるいはクリーンエネルギー車とは、純電動車、プラグインハイブリッド車、天然ガス自動車、ハイブリッド車を指す。

(注2)ガソリン車などの内燃エンジン搭載車を指す。

(侯恩東)

(中国)

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