一部民間銀行が業務再開

(ミャンマー)

アジア大洋州課

2021年03月17日

ミャンマーの大手民間銀行カンボーザ(KBZ)銀行ヤンゴン本店と全国の一部支店が3月16日から銀行の窓口業務を再開した。再開初日は多くの顧客が押し寄せ、受け付け処理の人数制限を行い、全ての案件処理は実行できなかった。そのため、翌17日は早朝から本店前に順番を待つ長蛇の列ができていた。

一方、KBZ銀行以外の民間銀行は、窓口業務の再開は発表していないが、今週に入り、ヤンゴンの目抜き通りなどに設置しているこれら銀行の現金自動預け払い機(ATM)前には、現金を下ろそうとする長い列ができている。ATMに現金が補充されたとみられる。

国軍による権力掌握以降、金融機関で働く社員の多くは職場ボイコット運動(CDM:Civil Disobedience Movement)に参加しており、国軍系の2行(ミャワディ銀行、インワ銀行)と国営銀行のミャンマー経済銀行を除き、民間銀行の窓口業務は停止されてきた。今後、KBZ銀行以外の民間銀行も業務を再開する動きが出てくるのか、日系社会の中でも注目が集まっている。

写真 17日午前8時45分ごろのカンボーザ銀行ヤンゴン本店前の様子(ジェトロ撮影)

17日午前8時45分ごろのカンボーザ銀行ヤンゴン本店前の様子(ジェトロ撮影)

(アジア大洋州課)

(ミャンマー)

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