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英政府、エコデザインなどの規制改正方針を発表、スペア部品供給を義務化へ

(英国、EU)

ロンドン発

2021年03月17日

英国ビジネス・エネルギー産業戦略省(BEIS)は3月10日、一部の電気製品(注)のエコデザインとエネルギーラベルの規制の改正方針を発表した。この方針は、2018年度に英国がEUレベルで合意した内容を反映しており、2020年9~10月に意見公募を行っていた。

エコデザイン規制は、市場から効率の悪いエネルギー関連製品を段階的に廃止することを目的としている。今回の改正方針では、新たな要件として、最低エネルギー効率や材料効率などの基準に加え、製造業者に対して消費者がスペア部品を入手できるようにすることを法的に義務付ける。従来の対象製品外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますのうち、電気モーター、家庭用洗濯機・洗濯乾燥機、食洗器、家庭用冷蔵庫、外部モニターを含むテレビが対象となる。同要件は2021年夏から適用する予定。また、今回発表した改正方針により、溶接装置と業務用冷蔵庫も新たにエコデザインの対象となる見込み。BEISは、新要件により製品の寿命が最大10年延びることが期待されるとしている。これにより、電気製品のエネルギー効率はより高い水準に引き上げられ、消費者は年間平均75ポンド(約1万1,400円、1ポンド=約152円)の光熱費を節約でき、800万トンの二酸化炭素(CO2)排出量の削減につながると見積もっている。

また、エネルギーラベル規制は、製品のエネルギー性能に関する情報を消費者に提供することにより、最も効率の高い製品の普及を促進することを目的としているが、今回の改正方針では、業務用冷蔵庫を新たに対象に加えることとしている。

3月1日から対象製品を追加

エネルギーラベル規制については、今回の改正方針発表に先立ち、3月1日からEUで適用された「エネルギーラベルに関する改正規則」の内容を反映し(2021年3月2日記事参照)、英国でもEUと同様に同日から洗濯機、洗濯乾燥機、食洗器、家庭用冷蔵庫・冷凍庫、外部モニターを含むテレビ、ワイン用冷蔵庫が対象製品外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに加わった。3月1日の改正では、対象製品の追加に加え、製造業者に対する販売時のラベル表示義務が「A」から「G」までの7段階の新基準に変更され、ラベルのEUエンブレムも英国旗に置き換えられた。

BEISは、1月27日に意見公募を終えた照明器具に関するエコデザインとエネルギーラベルの規制についても、近く改正の方針を発表することとしている。

なお、北アイルランドは、アイルランド/北アイルランド議定書に従い、引き続きEUのエコデザインとエネルギーラベルの規則が適用される。

(注)溶接装置、電気モーター、家庭用洗濯機・洗濯乾燥機、食洗器、家庭用冷蔵庫、業務用冷蔵庫、外部モニターを含むテレビ。

(宮口祐貴)

(英国、EU)

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