民間の日刊紙休刊、モバイル通信も遮断

(ミャンマー)

アジア大洋州課

2021年03月19日

ミャンマーで国軍による情報統制の強化に伴い、メディア統制が続く中、3月17日までに全ての民間日刊紙の発行が止まった。民主化の象徴だった民間日刊紙の発行が途絶え、残るは国軍の主張を報じる国営メディアのみとなり、一般市民が得られる情報が著しく制限される。

また、3月15日からは、携帯電話SIMカードによるインターネット接続が遮断されている。14日以前は、午前1~9時までの遮断だったが、15日以降は終日使用できなくなっている。現時点では、携帯電話の通話は可能で、固定通信回線によるWi-Fi経由のインターネット接続も制限されていない。

SNS上では、軍・警察が抗議する市民に発砲する様子や犠牲者の姿、抗議活動への呼び掛けなどであふれている。一般市民の屋外でのインターネット接続を遮断することにより、SNSなどによる情報発信に制限をかけることが目的とみられている。

(アジア大洋州課)

(ミャンマー)

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