パキスタン政府、新型コロナ関連規制を大幅に緩和

(パキスタン)

カラチ発

2021年03月02日

パキスタン政府は2月24日、新型コロナウイルス新規感染の減少を受けて、感染対策のための規制を大幅に緩和することを決定した(2月25日付「DAWN」紙ほか各紙)。政府の声明自体は公表されていないが、各紙の報道をまとめると、以下のとおり。

  1. 商業活動および遊園地の営業時間制限の即時廃止
  2. オフィス従業員50%在宅勤務の即時廃止
  3. 標準行動手順(SOP)を厳守の上、3月15日からの室内結婚式を許可
  4. (3月10日レビューの上)3月15日からの飲食店の室内飲食を許可
  5. SOPを厳守の上、3月15日からの映画館と聖堂の開場を許可
  6. マスクの着用、ソーシャルディスタンス確保、スマート(局所)ロックダウンは継続

これを受け、各州でもこれらに準じた内容の規制緩和を発表する見込み。ジェトロが入手したイスラマバード首都特別地域の告示(2月25日付)によれば、上記6項目のうち、飲食店の室内飲食の許可のみが含まれていない。州によって多少の違いが生ずる可能性がある。

パキスタンでは新規感染者数と現在感染者数は2020年12月7日のそれぞれ3,795人と5万5,354人とをピークに、2021年2月27日現在ではそれぞれ1,315人と2万1,554人で、ほぼ一貫して減少している。2月3日からは、最前線に立つ医療従事者へのワクチン接種も始まっている。

(山口和紀)

(パキスタン)

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