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2020年の実質GDP成長率は1.8%のプラス成長

(トルコ)

イスタンブール発

2021年03月08日

トルコ統計機構(TUIK)の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(3月1日)によると、2020年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率は、市場予測(7%前後)を下回ったものの、前年同期比5.9%となった。季節・日数調整後の成長率(前期比、年率換算)では1.7%だった。これにより、2020年通年の成長率は前年比1.8%となり、政府目標の0.3%を上回った(添付資料表1参照)。

第4四半期の成長率を支出項目別にみると、GDPの最大項目である家計最終消費支出は、前年同期比で前期の8.5%から8.2%へとわずかに減速したが、成長を牽引した。背景には、新型コロナウイルス感染対策として実施されていた各種規制が緩和されたことや、政府が主導する信用拡大策による景気の浮揚感があるとみられる。他方、民間投資を含む総固定資本形成は10.3%となり、前期の21.9%から減速した。輸出は前年並み、輸入は2.5%となり、外需(ネット輸出)はマイナス寄与になっている。

生産部門別に成長率をみると、国営銀行が主導する信用拡大策の影響などもあってか、工業が前年同期比10.3%と成長を牽引した。他方、前期に4.7%と伸びた建設がマイナス12.5%とマイナスに転じた。第2四半期以降大きく伸びていた金融・保険業は9.2%と減速がみられた。サービス業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を強く受けていたが、4.6%上昇した(添付資料表2参照)。

トルコの国営アナドル通信(3月1日付)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、2020年の新型コロナウイルス流行下でも2%に近いプラス成長となったことは、G20では中国とともに例外的な達成だと報じている。リュトフィ・エルバン国庫・財務相は自身の公式ツイッターで、トルコを2020年の新型コロナウイルス流行の中で経済成長した数少ない国の1つ、とした上で、2021年は物価の安定を優先するとし、「インフレとの戦いが、より質が高く、より維持可能な投資、生産、経済成長への道を開くだろう」と述べた。

なお、2020年の名目GDPは7,171億ドルと、前年の7,608億ドルから縮小した。1人当たりでは8,599ドルとなり、2013年ピーク時の1万2,615ドル、2019年の9,127ドルから減少しており、8,102ドルだった2006年以降では最低の数字になった。

(中島敏博)

(トルコ)

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