最初の新型コロナワクチン到着、接種プログラム第1フェーズ開始へ

(ケニア)

ナイロビ発

2021年03月04日

ケニアで初めてとなる新型コロナウイルスのワクチン(英国アストラゼネカ製)が3月2日深夜に到着した。世界保健機関(WHO)などが立ち上げた「COVAXファシリティー」による供給で、輸送を担ったユニセフが発表した。到着したのは約102万回分で、医療従事者と関係者などへの接種が始まることになる。

保健省はこれに先立つ1月29日、ワクチン供給プログラムの概要を発表した。COVAXファシリティーを通じ、18カ月で人口の30%に当たる1,600万人への接種を目指すもので、以下の3つのフェーズで構成している。

  • 第1フェーズ:6月までに、医療従事者と関係者、警察官や入管関係者など約125万人に接種
  • 第2フェーズ:7月~2022年6月までに50歳以上のケニア人と、18歳以上の基礎疾患のある者、約970万人に接種
  • 第3フェーズ:第2フェーズ終了後、上記以外の希望者約490万人に接種

対象者には、公立病院では無料、私立病院では1回7ドルで提供される。ワクチン接種は任意制で強制ではない。在留外国人の接種については、現時点では言及されていない。

保健省によると、3月2日の新規感染者数は345人(陽性率は約6.2%)、累計感染者数は10万6,470人となった。また、夜間外出禁止(午後10時~翌日午前4時)の期限が3月12日に控えている。

(久保唯香)

(ケニア)

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