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米テキサス州知事、フェースカバー着用令解除を発表

(米国)

ヒューストン発

2021年03月03日

米国テキサス州のグレッグ・アボット知事は3月2日、州内の新型コロナウイルス感染拡大に伴うフェースカバー着用令を解除し、また、全ての事業所の完全再開(収容人数100%)を認める州知事令外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発令した。3月10日から実施される。

フェースカバーについては、どこの行政単位からも州民は着用を義務付けられないとしつつ、世帯が同じではない者から6フィート(約1.8メートル)の社会的距離を確保できない場合には着用を強く勧奨する(strongly encourage)としている。州横断のフェースカバー着用令は2020年7月3日から約8カ月で終了することになる。

知事令では、これに反する州内各地の行政令に優先するとしているが、7日連続で新型コロナウイルス感染者が病院の収容能力の15%を上回る地域では(注1)、郡判事に対し例外的に独自の感染抑制措置を認めている。ただし、事業規模については、事業所の収容人数の50%以上に設定すること、当該措置への違反者に対し罰則の手段として禁錮もしくは拘留を禁じること、フェースカバーの不着用を理由にいかなる罰金や罰則を科さないことが条件となっている。

アボット知事はプレスリリースで「ワクチン接種(注2)や新型コロナウイルス治療薬の進歩により、テキサス州は州民をウイルスから守る術を手に入れた」「新型コロナウイルスが消えたわけではない点は誤解しないでほしい。ただし、これまでの状況改善やワクチン接種、入院者数の減少、州民による安全対策を考慮すれば、州政府による規制はもはや必要ではない」としている。

また、今回の知事令は州民が取り組んできた安全対策を中止するわけではないとし、各自の責任を求めつつ、「州知事令により、全ての事業者、家族が自分のことを自分で決める自由があることを明確にしている」と説明している。

州内各地の首長や医療関係者には動揺が広がり、ヒューストン市内の病院幹部はスタッフに対しさらなる人員増強と人工呼吸器が必要になるだろうと語ったと報じられている(「ヒューストン・クロニクル」紙3月2日)。ハリス郡(郡庁所在地ヒューストン市)のリーナ・ヒダルゴ判事は2日、州知事令について「政治的ご都合主義」と批判し、郡民に対し外出時のフェースカバー着用の継続を促している。

なお、これまでのテキサス州における主な新型コロナウイルス対策関連措置は、添付資料表を参照。

(注1)3月2日現在、対象はエルパソ郡周辺のみ。

(注2)州知事令が発効する3月10日までにはワクチン接種者が700万人に達し、高齢者の半数以上に投与されると見込んでいる。3月末までにはワクチンを希望する全ての高齢者が1回は受けられるという。

(桜内政大)

(米国)

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