制限措置の緩和計画を発表、必要不可欠でない渡航禁止は延長

(ベルギー)

ブリュッセル発

2021年03月10日

ベルギー連邦政府は3月5日、新型コロナウイルスに対する各種制限措置の段階的な緩和計画を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。国内の感染状況はまだ予断を許さない状況であるももの、まずは学校教育や若者、屋外での活動に対する制限措置の緩和を3月8日からスケジュールに沿って進める(添付資料1参照)とした。その後、4月から最大50人までの屋外イベントの開催や遊園地の営業が可能となり、5月からは飲食店やジムなどの営業再開、文化イベントや見本市の開催などが可能となる見込み。一方で、政府は4月以降に緩和される予定の活動は、感染状況や病院への負荷、ワクチン接種状況、新型コロナウイルスの迅速抗原検査の普及状況により変更する可能性があるとした。また、5月1日から予定されている屋内活動の再開を含むさらなる緩和を安全に進めるため、政府は今後、より詳細な緩和計画を策定するとし、その際には、ワクチンの接種状況と室内の二酸化炭素濃度の測定などに特に注意を払うとした。

4月18日まで必要不可欠な渡航の禁止措置を延長

連邦政府は、緩和計画の発表とともに、余暇や観光などの必要不可欠でない渡航(出国および入国)の禁止措置を4月18日まで延長した。他方、既存の在宅勤務の義務や夜間外出禁止措置に関する緩和措置の発表は行わなかった。これらの措置は4月1日まで有効となっている。

連邦政府の発表に伴い、適用される制限措置の見直しを個別に行う地域政府もある。地域ごとに異なるルールもあるため、注意が必要だ。例えば、ワロン地域政府は夜間外出禁止措置の実施時間を3月1日から、連邦政府の措置に合わせて、午前0時から午前5時までに緩和した。同地域では、2月末までは、夜間外出禁止の時間帯を連邦政府の基準より長い午後10時から午前6時としていた。他方、ブリュッセル首都圏地域では夜間外出禁止措置が適用される時間帯を午後10時から午前6時まで、フランダース地域では午前0時から午前5時までと、地域ごとに異なる時間帯の適用が維持されている(添付資料2参照)。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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