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ブラジルが自国で新型コロナワクチンを開発

(ブラジル)

米州課

2021年03月29日

サンパウロ州立のブタンタン研究所は3月26日、同研究所で開発中の新型コロナワクチン「ブタンバック」の、ブラジルにおけるフェーズ1およびフェーズ2の実施を、国家衛生監督庁(ANVISA)へ申請した。同研究所の公式ウェブサイトで明らかにした。

ブタンタン研究所は、ペストワクチン生産を目的に設立された生物学研究センターで、解毒血清の研究および生産や、各種ワクチンを生産している。「新型コロナ禍」では、中国のシノバック・バイオテックと新型コロナワクチン「コロナバック」の開発で提携した(注1)。コロナバックは、1月17日にANVISAより緊急承認され、既に国内で接種が始まっている。

ブタンタン研究所によれば、ブタンバックは、同研究所が有するインフルエンザワクチンを応用して独自に開発するもの。ワクチン原液も含めて輸入には頼っておらず、100%国産のワクチンとなる。同研究のディマス・コーバス所長は公式ウェブサイトで、「国内での治験を経て、2021年の下半期には国内での接種を開始する予定」とコメントしている。

ブラジル保健省によれば、3月27日時点で、国内の累積感染者数は1,249万362人、累積死者数は31万550人。1日当たりの新規感染者数は8万5,948人、死者数は3,438人と感染拡大が続いている。サンパウロ州の累積感染者数は241万498人と、州別にみた時に最も多い。他方、100万人当たりの新規感染者数でみると、北部のアマパ州が1万1,280人と最も多く、次いで首都ブラジリアがあるブラジリア連邦直轄区が1万1,241人と多い。

ワクチン接種は、ブラジル国内で1月17日から開始している。サンパウロ州でも1月17日から、医療従事者、68歳以上の高齢者、公安および刑務所管理の業務従事者、教育従事者の順に接種が行われており、3月28日時点で、州人口比8.3%に相当する559万871人が1回目の接種を完了している(注2)。

(注1)開発はシノバック・バイオテックが行い、ブタンタン研究所は、フェーズ3をブラジルで実施するなど協力した。

(注2)559万871人の中には、2回目の接種を完了した人(137万9,271人)も含まれる。

(辻本希世)

(ブラジル)

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