2020年7月に就任のバカヨコ首相が死去
(コートジボワール)
アビジャン発
2021年03月12日
コートジボワールのアメッド・バカヨコ首相兼国防相が3月10日、搬送先のドイツの病院で死去した。56歳だった。大統領府官房長が国営テレビを通じ「首相の逝去を深い悲しみとともに伝える」と公表した。首相死去を受けて、アラサン・ワタラ大統領は「息子であり、盟友だった」と追悼の声明を出した。これまで病状は明らかにされてこなかったが、死因はがんと現地メディアは報じた。
バカヨコ首相は、病死したゴン・クリバリ前首相の後継として2020年7月に就任したばかりだった。ワタラ大統領の後継者としても有力視され、ワタラ大統領は側近を相次いで失ったことになる。
2月からフランスで療養に入っていたバカヨコ首相は3月6日、ドイツに搬送された。8日には大統領府が声明を出し、パトリック・アシイ大統領府事務総長を暫定首相に、ワタラ大統領の弟テネ・ビライマ・ワタラ大統領府政務相を暫定国防相にそれぞれ指名した。
コートジボワールでは6日に国民議会選挙が実施され、北部セゲラ選挙区から与党公認として立候補したバカヨコ首相の当選が報じられていた。
(渡辺久美子)
(コートジボワール)
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