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オリンパス、イスラエル医療機器スタートアップのメディテートを買収

(イスラエル)

テルアビブ発

2021年03月01日

医療機器大手オリンパスは2月26日、同社が出資するイスラエルの医療機器スタートアップのメディテートに対して、買収に向けたコールオプションを行使したと発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。

オリンパスは、2018年11月にメディテートへの出資を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。この出資には、オリンパスがメディテートの製品販売権と、同社の株式を100%取得できる権利(コールオプション)が含まれており、今回その権利を行使したかたちだ。オリンパスによれば、今後、メディテートが保有する株式を除く、同社の全ての発行済み株式を取得する交渉を開始する予定で、合計取得金額は約2億6,000万ドル相当になる見込み。

メディテートは、前立腺肥大症における低侵襲治療デバイス「iTind」を開発。北米市場ではFDA、欧州の一部の地域ではCE認証を取得し、両地域で既に販売している。オリンパスは、2019年11月に発表した経営戦略で治療機器事業の拡大を掲げており、泌尿器科はその対象の1つとなっていた。

米国泌尿器科学会の発表によれば、男性の約10人に8人が前立腺肥大症を発症し、年齢が高いほどその割合が大きい。前立腺肥大症は生命にリスクのある疾病ではなく、投薬治療と切開を伴う外科治療が一般的な治療法だが、排尿困難などの症状が患者の生活環境に大きな影響を及ぼす。オリンパスによれば、メディテートの開発した「iTind」は、切開などを伴う外科的な治療をすることなく、ワイヤーを挿入して前立腺肥大による下部尿路症状を緩和することが可能なため、患者に負担の少ない低侵襲の治療方法となっている。

2月27日付で同内容を報じたイスラエル現地紙「グローブス」によれば、メディテートは現在、イスラエル北部のハデラで11人の技術者が開発に携わっており、今回の買収交渉が成立すれば、同拠点がオリンパスの研究開発拠点として機能していくこととなる。

イスラエルのスタートアップへの投資額は、「新型コロナ禍」にもかかわらず、2020年度には過去最高を更新し、2021年1月も単月として過去最高を記録している。イスラエルが強みとする先端技術を駆使したソリューションと、グローバルに展開する日本企業とのコラボレーションが今後も期待される。

(吉田暢)

(イスラエル)

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