市中感染が再発、オークランドは3日間の外出制限

(ニュージーランド)

シドニー発

2021年02月15日

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は2月14日、最大都市オークランドで新型コロナウイルスの市中感染者が3人確認されたことを受け、再び制限措置を強化すると発表した。同日深夜から3日間、4段階ある新型コロナウイルスの警報レベルを、オークランドはレベル3に、それ以外の地域はレベル2にそれぞれ引き上げる。ニュージーランドでは10月8日以降、警報レベルを1として、入国規制以外の国内における制限措置を撤廃していた。

オークランドでは、食料品調達などの必要不可欠な外出以外は自宅にとどまり、外出時はマスクを着用することが強く推奨されている。公共交通機関では、マスクの着用が義務付けられる。ビジネスは、顧客との接点がない状態であれば営業できるが、飲食店は持ち帰りのみとなり、可能な限り在宅勤務を行うことが求められる。図書館や美術館などの公共施設、フードコート、ジム、公園などは閉鎖される。学校も、可能な限りオンライン学習を実施する。

オークランド以外の地域では、社会的距離を保ち、衛生基準を守り、接触記録を残すことが求められる。ビジネス、学校、公共施設などは営業を継続できるが、集会人数は最大100人に制限される。なお、オークランドと同様に、公共交通機関ではマスクの着用が義務付けられる。

ニュージーランド政府は、この3日の間に情報収集を行い、大規模な感染検査を実施して市中感染の規模を確認するとしている。なお、2月15日には、今回発覚した市中感染のうち、2人が英国由来の変異株に感染していたことが確認されている。

(住裕美)

(ニュージーランド)

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