LGエレクトロニクス、2010年以来の過去最高の業績記録

(韓国)

ソウル発

2021年02月04日

韓国のLGエレクトロニクスは1月29日、2020年第4四半期(10~12月)と通年の業績(ともに連結ベース)を発表した。第4四半期の売上高は前年同期比16.9%増の18兆7,808億ウォン(約1兆7,654億円、1ウォン=約0.094円)、営業利益は約6.4倍の6,502億ウォンとなり、ともに四半期ベースで過去最高だった。また、2020年通年の売上高は前年比1.5%増の63兆2,620億ウォン、営業利益は31.2%増の3兆1,950億ウォンを記録した(添付資料表参照)。

同社が発表した第4四半期の部門別の業績は次のとおり。

◇ホーム・アプライアンス&エア・ソリューション(洗濯機、冷蔵庫、エアコンなど)

衣類乾燥機、食器洗い乾燥機などが好調で、売上高は前年同期比20.0%増の5兆5,402億ウォン、営業利益は約2.5倍の2,996億ウォンとなり、ともに四半期ベースで過去最高だった。

◇ホーム・エンターテインメント(有機ELテレビなど)

北米、欧州など主要市場での販売拡大や有機ELテレビなどプレミアム製品の好調を受け、売上高は7.9%増の4兆2,830億ウォンとなり、営業利益は約2倍の2,045億ウォンだった。

◇モバイル・コミュニケーションズ(携帯電話など)

売上高は4.9%増の1兆3,850億ウォンとなったが、営業損益はチップセットの供給が円滑に行われなかったため、2,485億ウォンの赤字を記録した。

◇ビークルコンポーネント・ソリューションズ(自動車電装部品など)

下半期から自動車部品の需要が回復し、売上高は41.3%増の1兆9,146億ウォンとなったが、営業損益は赤字が続いた。

◇ビジネス・ソリューションズ(電子看板、太陽光発電モジュールなど)

在宅勤務やオンライン教育の拡大によりIT製品の販売が増加し、売上高は4.8%増の1兆5,085億ウォンだったが、営業利益は主要部品の価格や物流コストが上昇し、14.3%減の703億ウォンとなった。

同社は2021年の事業について、「健康管理用家電や有機ELテレビの販売を拡大する一方、モバイル事業については運営方向を検討する」としている。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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