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米加州知事のリコール選挙に必要な署名150万件集まる、新型コロナ対策への不満などが背景に

(米国)

サンフランシスコ発

2021年02月19日

米国カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事のリコールを求める署名が、住民投票(リコール選挙)の実施に必要な約150万件(注1)に達したと、署名活動を展開する団体「リコール・ギャビン2020」が2月15日に発表した。同団体は、無効署名が発生することに備え(注2)、期限の3月17日までに合計180万~200万件の署名を集める予定だ。規定の有効署名数が確認されれば、諸手続きの後、知事解職の是非と後任知事を決めるリコール選挙が2021年内に行われることになる。

共和党穏健派のケビン・ファルコナー・サンディエゴ前市長は、2022年の同州知事選挙への立候補を表明しており、リコール選挙が行われれば、その際も立候補すると述べている。

カリフォルニア州政府ウェブサイトによると、ニューサム知事に対するリコールの試みは、就任後の2019~2020年の間に5回起きたが、いずれも必要署名数が集まらずに終わっている。署名数が150万件に達した今回のリコール運動の背景には、同知事の新型コロナウイルス対策に対する住人や小規模事業者の不満がある。2020~2021年冬には米国内でも相対的に厳しい経済閉鎖を続ける中、同州の感染者数は上昇し続けた。廃業を余儀なくされた飲食店などの小規模事業者も多い。都市部では、公立学校のキャンパス再開が進まない地域が目立つ。また、住民にステイホームを呼び掛けながら、ニューサム知事が高級レストランで家族以外の大人数と会食していたことが2020年11月に報道され、多くの住民の反感を買った。

バイデン政権は2月9日、今回のリコール運動への不支持を表明している。ニューサム知事の政策アドバイザーは、リコール運動を「トランプ前大統領の支持者や共和党による的外れな努力」と呼んでいるが、地元メディアは、シリコンバレーのテック業界のリーダーも含めて、同知事や民主党の支持者層からもリコール運動への寄付や支持があることを報じている。

カリフォルニア州史上、住民投票に至った現職知事のリコール運動は、2003年に民主党のグレイ・デイビス知事に対して行われたもののみ。同年のリコール選挙では、複数候補者の中から共和党のアーノルド・シュワルツェネッガー氏が新知事として選ばれた。

(注1)正確な必要署名数は、前回州知事選挙の投票総数の12%に相当する149万5,709件。

(注2)カリフォルニア州住民から集めた署名は、有権者登録時の署名と比較する認証作業が行われる。

(田中三保子)

(米国)

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