2020年第4四半期GDP成長率は0.1%、3期ぶりのプラス成長

(ナイジェリア)

ラゴス発

2021年02月25日

ナイジェリア国家統計局が2月18日に発表した2020年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率は前年同期比0.1%で、3期ぶりのプラス成長となった。一方、2020年通年ではマイナス1.9%だった(添付資料表参照)。

石油をはじめとする鉱業部門は、前年同期比マイナス13.2%だった前期からさらに減速し、マイナス18.4%となった。前期の産油量が日量167万バレル(コンデンセートを除く)だったのに対し、2020年12月には143万バレルに減少したことが要因だ。ナイジェリアはOPECプラスによる減産合意に基づき、2020年6月から減産調整している。さらに、12月中旬に南東部のアクワ・イボム州で発生した原油輸出ターミナルの火災で、1カ月にわたり輸出量が1日当たり約20万バレル減少したのも一因とみられる。

鉱業部門以外では、情報通信分野(14.7%)が引き続き高い成長率を記録しているほか、農業(3.4%)、不動産(2.8%)、卸・小売り(マイナス3.2%)の各セクターにおいて回復基調がみられた。

(谷波拓真)

(ナイジェリア)

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