アルゼンチンのフェルナンデス大統領がチリを初訪問、3つの2国間協定に署名

(チリ、アルゼンチン)

サンティアゴ発

2021年02月02日

チリのセバスティアン・ピニェラ大統領は1月26日、首都サンティアゴの大統領府において、アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領と会談を行った。フェルナンデス大統領のチリ訪問は、2019年12月に同氏が大統領に就任してから初めてのこと。

両国大統領は会談後の調印式で、チリとアルゼンチンの南部に位置するサン・セバスティアン国境システムの改善、運転免許証の相互承認、新型コロナウイルス感染拡大と戦うための保健省間の協力、の3つの協定に署名を行った。加えて両首脳は、接続性、インフラ、物理的およびデジタル面での統合、出入国手続きの円滑化、2国間貿易の拡大、保健、科学、観光分野における協力に焦点を当てた共同宣言に署名した。

ピニェラ大統領は「フェルナンデス大統領との会談で、重要な合意に達することができた。アルゼンチンとチリの間の友情と協力関係を強化し、深め続ける方法についてのロードマップを設定することができ、実り多い会談だった」とコメントし、引き続き両国の連携を深めていくことで一致した。またフェルナンデス大統領は、チリ政府が進める南米とアジア太平洋を結ぶ光海底ケーブルの敷設について、同じ南米諸国として共に取り組むことも、併せて発表している。

フェルナンデス大統領はチリ滞在中、リカルド・ラゴス元チリ大統領や野党上下院議員の訪問、国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)での基調講演などを行った。

(岡戸美澪)

(チリ、アルゼンチン)

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