バイデン米大統領、ミシガン州のファイザーの新型コロナワクチン製造工場を訪問

(米国)

シカゴ発

2021年02月24日

ジョー・バイデン米国大統領は2月19日にミシガン州を訪れ、同州のグレッチェン・ウィトマー知事とともに、新型コロナウイルスワクチンを製造する米国製薬大手ファイザーの工場(カラマズー市)を視察した。バイデン大統領は就任後、ファイザーのワクチン製造工場の訪問を表明しており、今回その約束を果たした。同大統領は、パンデミックの終息に向け日夜、奮闘する工場関係者の労をねぎらった。

今回の大統領のミシガン州訪問を受けて、ウィトマー知事は「バイデン大統領の就任以降、ワクチンの供給は劇的に増加した。われわれがこのウイルスを抑制し、平等にワクチンを配布し、通常の生活に戻るための取り組みを続ける中、ホワイトハウスにこのような強力な協力者がいることは励みになる」と述べた。これに対し、ミシガン州デトロイトのNBC系テレビチャンネル「クリック・オン・デトロイト」(2月20日)は、バイデン政権は国防生産法(DPA)を使いワクチンの供給を加速しているのは事実だが、これはトランプ前政権時代におけるワクチン開発への補助金投入などの努力があってこその結果であることを無視してはならないとした。

州内のワクチン接種をスピードアップ

全米で初めてワクチンが出荷された2020年12月以降、ミシガン州では既に178万回分のワクチン接種が行われた(2月19日時点)。同州は今後、16歳以上の少なくとも70%の人に早急にワクチン接種を行うことを最重点施策に据え、1日当たり5万人の接種を目指している。

今回のファイザー工場訪問に先立ち、バイデン政権は、ミシガン州へのワクチン供給を数週間で20%増加させたほか、ファイザーおよび米国モデルナとの間で合計2億回分のワクチンの追加購入契約に合意した。

(齋藤秀美)

(米国)

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