シンド州政府、2月3日からワクチン接種を開始と発表

(パキスタン)

カラチ発

2021年02月01日

パキスタンのシンド州政府は1月29日、新型コロナウイルスワクチンの接種をカラチやハイデラバードなど州内主要都市で2月3日から開始すると発表した(「BR」紙1月30日)。中国から提供されるシノファーム製ワクチンを使用し、最初に医療関係者向けにワクチン接種を行う。連邦政府は1月18日に同ワクチンの緊急使用を承認済みで、その後1月末までに50万回分のワクチン供与を受けることで中国政府と合意していた。国家指揮運用センター(NCOC)の発表によると、ワクチン輸送用の特別機が1月31日に中国に向けてパキスタンを出発した(各紙1月31日)。

カラチ市内では、9カ所のワクチン接種センターが既に開設されている。そのうちの1つ、市内中心部の旧市民ホールを利用して開設されたセンターでは、15のブースが用意されている。また、副反応などに緊急対応するためのベッド2床なども用意されていた。センターの開設責任者(医師)は、ジェトロのインタビューに、「センターは国際基準に準じて開設されており、安全性は非常に高い」と語った。

写真 旧ホール利用したカラチ市内ワクチン接種センター(1月28日、ジェトロ撮影)

旧ホール利用したカラチ市内ワクチン接種センター(1月28日、ジェトロ撮影)

写真 センター開設責任者(医師)(1月28日、ジェトロ撮影)

センター開設責任者(医師)(1月28日、ジェトロ撮影)

写真 緊急対応用ベッド(1月28日、ジェトロ撮影)

緊急対応用ベッド(1月28日、ジェトロ撮影)

(山口和紀)

(パキスタン)

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