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2020年第4四半期のGDP成長率はマイナス3.0%、通年ではマイナス6.1%

(香港)

香港発

2021年02月05日

香港特別行政区政府(以下、香港政府)統計処は1月29日、2020年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率の推定値は前年同期比マイナス3.0%、通年ではマイナス6.1%となったと発表した(添付資料図参照)。四半期ベースでは、2019年第3四半期(7~9月)以来6期連続、通年では2019年に続き2年連続のマイナス成長となった。マイナス6.1%の下げ幅は、統計でさかのぼれる1962年以降最悪となった。

GDP成長率を需要項目別にみると、第4四半期の個人消費支出は前年同期比マイナス7.6%と前期のマイナス8.2%からはやや改善したものの、通年ではマイナス10.2%となり、2019年から9.1ポイント低下した。

政府消費支出は、第4四半期は前年同期比5.6%増と前期から1.5ポイント下落したが、通年では7.8%増となった。固定資本形成は、第4四半期は前年同期比2.6%増と前期から13.5ポイント上昇と大きく回復したが、通年では11.6%減となった。

貿易は、第4四半期の財輸出は5.6%増と、前期から1.7ポイント上昇した。財輸入も6.9%増と、前期から5.0ポイント上昇した。2020年通年では、財輸出が0.3%減、財輸入が2.1%減となった。

第4四半期のサービス輸出は、前期から3.9ポイント上昇したものの、観光業が引き続き停止状態にあることから、29.6%減となった。サービス輸入についても35.9%減と、前期から0.1ポイント上昇の横ばいとなった。通年では、サービス輸出は36.8%減、サービス輸入は35.2%減だった。

第4四半期の経済活動、小幅ながらも回復基調を維持

香港政府報道官は1月29日のプレスリリースで「香港経済は、2020年第4四半期には引き続き改善を見せたが、新型コロナウイルス感染拡大の第4波(注)のため、改善のペースは遅い」と述べた。その上で「香港経済は2021年通年ではプラス成長が見込まれるものの、上半期の経済情勢は引き続き厳しい状況にある。中国大陸の経済回復が香港の輸出にプラスの影響を与えているものの、回復のペースは主要国でのワクチン接種が成功するかにかかっており、米中関係の緊張の高まりにも注意を払う必要がある。香港内の経済活動については、いかに早く感染拡大第4波を抑え込めるかに左右される」とした。

香港政府は2月24日に2020年の第4四半期と通年のGDP成長率の詳細、2021年のGDP見込み値を公表する。

(注)香港では一般的に、2020年1月の新型コロナウイルス感染拡大開始を「第1波」、3月中旬以降の輸入症例拡大を「第2波」、7月中旬以降の域内感染拡大を「第3波」と呼んでいる。現在は「第4波」が到来しているとされる。

(野原哲也)

(香港)

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