低炭素技術での相互協力に期待、日・カナダ首脳が電話会談

(カナダ、日本)

トロント発

2021年02月04日

菅義偉首相とカナダのジャスティン・トルドー首相は2回目となる電話会談を2月2日(日本時間2月3日)に行った。カナダ側の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、両首相は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大とその影響への対処について、世界保健機関(WHO)のリーダーシップを含む国際協力の重要性を確認したほか、「自由で開かれたインド太平洋」に対する共通のビジョンを含む、カナダと日本の間の戦略的パートナーシップに向けて協力することをあらためて確認した。

経済関係では、両首相は環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP、いわゆるTPP11)への英国の正式な加入申請を歓迎した。また、2050年までにカーボンニュートラルに到達するというカナダと日本のそれぞれの取り組みを確認するとともに、気候変動に対処し、より持続可能で回復力のある世界経済を再構築するため、両国が連携して国際的な行動を加速していくことに合意した。その中で、水素、炭素回収・貯留(CCS)、電気自動車などの低炭素技術に関する両国間の今後のさらなる協力にそれぞれ期待を示した。

(江崎江里子)

(カナダ、日本)

ビジネス短信 96d897743c2c4ccc