UAEとカタールの航空各社、両国間のフライトを再開

(アラブ首長国連邦、カタール)

ドバイ発

2021年02月02日

アラブ首長国連邦(UAE)の格安航空会社(LCC)フライドバイは、カタールとの断交に伴い停止していたドバイ~ドーハ間のフライトを1月26日から再開した。カタールの国営航空会社カタール航空も、ドーハ~ドバイ間のフライトを1月27日から、ドーハ~アブダビ間のフライトを1月28日から再開した。アブダビを本拠地とするエティハド航空も、2月15日からアブダビ~ドーハ間のフライトを再開の予定。なお、ドバイを本拠地とするエミレーツ航空は、1月31日現在ではドーハ便の再開を発表していない。

各航空会社によるUAE・カタール間のフライトは、2017年6月の両国の断交以降、停止状態が続いていたが、2021年1月の関係回復に向けた動きに伴い(2021年1月7日記事参照)、約3年半ぶりの再開となった。UAE・カタール間のフライトは、UAEのシャルジャを本拠地とするエア・アラビアが1月18日からシャルジャ~ドーハ間のフライトを再開していたが(2021年1月20日記事参照)、今回はUAE最大の都市ドバイおよび首都アブダビと、カタールの首都ドーハを結ぶフライトが復活することになった。

ただし、カタール航空は1月30日、新型コロナウイルスの変異株流入の懸念から、英国政府が指示したUAEからの入国停止措置を受けて、新規予約の一時停止を同社ツイッター上で発表した。UAEからの新規予約は2月7日まで、例外扱いとなる湾岸協力会議(GCC)諸国民と、UAEからGCC諸国に帰国する居住者に限定されることとなった。UAE・カタール間の往来については、両国の関係回復に向けた動きだけでなく、「新型コロナ禍」の影響も及んでいる。

(太田尭久)

(アラブ首長国連邦、カタール)

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