2020年のGDP成長率、マイナス3.8%

(オランダ)

アムステルダム発

2021年02月24日

オランダ中央統計局(CBS)は2月16日、2020年の実質GDP成長率(速報値)をマイナス3.8%と発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2009年の欧州金融危機の影響によるマイナス3.7%を超える下げ幅となった。また、2020年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率は前期比マイナス0.1%で、その前期の7.8%からマイナスに転じた。前年同期比ではマイナス2.9ポイントとなった。

2020年のGDP成長率を需要項目別でみると、最終消費支出は前年比4.2%減となり、GDP成長率を2.9ポイント押し下げた。そのうち、家計支出は飲食やレクリエーション、文化、衣料への支出が減少した一方、食料や家具、電化製品などへの支出が増加した結果、6.6%減となった。これは、統計局が調査を開始して以来の最大の下げ幅となった。政府支出は0.2%増だった。

総固定資本形成は前年比3.2%だった。乗用車、トラック、航空機などの輸送用機器や、住宅、商業ビルへの投資は減少したが、インフラ関連とコンピュータへの投資が増加した。

財・サービスの輸出は前年比4.3%減だった。特に、輸送用機器や石油製品、サービス輸出(オランダに訪れる旅行者の支出を含む)が大幅に減少した。財・サービスの輸入も4.5%減となり、サービス輸入(海外旅行でのオランダ人の支出を含む)、輸送用機器、鉱物の輸入が減少した。輸出が輸入より減少の度合いが大きかったことから、純輸出はGDP成長率を0.2ポイント押し下げた(添付資料表1参照)。

産業別にみると、新型コロナウイルス感染拡大防止措置などにより、外食分野は前年比40.8%減、文化、レクリエーション、スポーツなどの分野でも24.5%減と大きく縮小した。各種イベント、フェスティバル、パフォーマンスなどの実施が年間の大部分で許可されず、スポーツクラブ、レクリエーション・パークなども通年での運営が困難だったためだ。工業や採石業も天然ガスの抽出量の減少などにより22.3%減となった。運輸では、経済活動の停滞などによる貨物輸送の減少に加えて、外出自粛、渡航制限などにより、公共交通機関や航空などの利用減が影響して15.7%減を記録した。ビジネス・サービスも6.1%減だった。特に、人材派遣と旅行部門の減少が影響した。健康、福祉では第2四半期(4~6月)に病院での診察や手術がキャンセルされたことにより、5.1%減だった。製造業も輸送用機器の減少で2.3%減だった(添付資料表2参照)。

(高橋由篤)

(オランダ)

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