移動制限令(MCO)を2月18日まで延長、作業手順書の順守徹底を呼び掛け
(マレーシア)
クアラルンプール発
2021年02月09日
マレーシアの国家安全保障委員会(NSC)は2月5日、同日から2月18日まで延長された移動制限令(Movement Control Order:MCO)に関する標準作業手順書(SOP)(注)を発表した。MCOの対象地域はサラワク州以外の全州・連邦直轄地で、州をまたぐ移動の禁止などの制限は継続する。
一部業種が再開
イスマイル・サブリ防衛相は2月2日、全国的に新型コロナウイルス感染者数に減少が見られないことを背景に、1月22日から続くサラワク州以外の全国を対象としたMCOの延長を発表した。2月4日までは操業禁止業種だった夜市や洗車場、美容院・理容室(散髪のみ)について、翌5日から営業再開が可能となった。その他の外出にかかる制限などのSOPの内容には大きな変更はなかった。ムヒディン・ヤシン首相は2月4日に特別会見を開き、国民や産業界に向けて感染予防の対策とSOPの順守徹底をあらためて呼びかけた。
政府は12月から、クアラルンプール首都圏などを含む4州・2連邦直轄地に所在する企業で働く外国人労働者に対する感染検査を義務付けており、1月下旬からは対象を全国に拡大している。イスマイル防衛相によると、2月7日時点で約31万人の外国人労働者が感染検査を受けたという。
感染者の増加に伴い、日系企業でも検査の結果、従業員から陽性者が確認される事例も出てきている。保健省の指示に従い、陽性者や濃厚接触者の隔離、事業所の消毒作業などを行い、数日後には操業再開できているという。
(注)マレー語のみ。
(田中麻理)
(マレーシア)
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