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綿花の生産量、2020年は前年比34%減、30年ぶりの低水準

(パキスタン)

カラチ発

2021年02月09日

パキスタンの2020年の綿花生産量が前年比34%減の560万俵となり(2月3日発表、パキスタン綿繰り業者協会資料PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))、30年ぶりの低水準となった(「ドーン」紙2月4日)。原因として同紙は、生産性に勝るサトウキビが綿花を代替したことで、綿花の耕作地が減少したことにあるとしている。また、古い種子を使用した結果、発芽率が低下したことも大きいとみられる。繊維製品はパキスタンの輸出額の6割弱を占める最大の輸出品目。今後、原材料となる綿花の不足分をコスト高な海外産の輸入で補うことも予想され、輸出への影響が懸念される。

輸出だけでなく、幅広い関連産業と雇用を持つ繊維産業はパキスタンの最重要産業だ。新型コロナウイルス禍で市民生活も産業もロックダウンとなった2020年3月以降も、カラチのあるシンド州では、4月下旬にはいち早く輸出繊維産業だけが条件付きで再開を許可された。連邦政府は現在、生産と輸出の拡大を目指し、産業用の電気やガスの料金補助や輸出のための支援制度などからなる今後5年間の大型繊維産業政策を策定中だ。「米中摩擦で米国の中国向けオーダーがパキスタンにシフトしてきていたところに、今は欧米からベッドシーツや医療用品などの注文が増えている」(日系商社)と、通貨安も伴って、繊維産業には追い風が吹く。こうした状況下だけに、綿花生産の減少は同産業の先行きに影を落としている。

(山口和紀)

(パキスタン)

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