全国の中・高リスク地区は計45カ所、低リスク地区から北京に入る人員は7日以内のPCR検査の陰性証明が必要に

(中国)

北京発

2021年02月10日

国家衛生健康委員会によると、2月7日時点で中国の新規国内感染者数はゼロとなった。2月7日午後10時時点で、中国国内の高リスク地区は9カ所(黒龍江省7カ所、北京市1カ所、吉林省1カ所)、中リスク地区は36カ所(黒龍江省31カ所、河北省3カ所、上海市1カ所、吉林省1カ所)となっている(注1、詳細は添付資料を参照)。北京市では9日間連続、河北省では4日間連続で新規国内感染者が発生していない(いずれも2月8日時点)。

感染者数は減少傾向にあるものの、省市をまたいだ人の移動については規制が強化されている。北京市政府は、市民に対し「必要のない限り北京を離れない」ことを呼び掛けたほか、1月27日の記者会見で、北京市に来る(戻る)人員に対する規制などについて、さらに強化することを明らかにした。

北京市政府の発表によると、1月28日から3月15日までの間、国内の低リスク地区からの人員が北京に来る(戻る)際には、北京到着前7日以内のPCR検査の陰性証明を所持しなければならず、さらに、北京に到着した後に14日間の健康観察(モニタリング)を実施し、7日目、14日目にそれぞれ1回のPCR検査を行わなければならない。なお、北京滞在が14日間未満である場合は、実際の北京での滞在時間に応じ、北京での健康観察とPCR検査を行わなければならない。

なお、北京市は記者会見において、「健康観察」とは、「その期間中に通常の外出、仕事・生活は可能だが、各種の集団活動に参加せず、会食もせず、集まりもせず、かつ要求に応じ職場や社区などに健康状況を報告すること」としている(注2)。なお、在中国日本大使館は、ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに関連する情報を掲載するとともに、発表内容をよく確認の上、適切な行動をとるよう呼び掛けている。

(注1)中高リスク地区は随時、変更されるため、移動や出張などの際は国務院のミニプログラム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますなどで最新の情報を確認する必要がある。

(注2)勤務先や住居が所在する社区や街道(いずれも行政単位)によって、対応が異なる可能性があるため、実際に北京へ入京・帰京する際には事前に受入れ先などによく確認する必要がある。

(趙薇)

(中国)

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