文大統領、国内の最先端注射器メーカーを訪問

(韓国)

ソウル発

2021年02月22日

韓国大統領府(青瓦台)は2月18日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が韓国でLDS注射器(注)を製造するプンリムファーマテック(以下、プンリム)を訪問したと発表した。プンリムは1瓶当たり6回分の新型コロナウイルスワクチンが採取可能な注射器を製造し、採取後の瓶内ワクチンの残留量を国際的な製薬会社の要求基準とされる25マイクロリットルより少ない4マイクロリットルまで減らすことに成功している。同社は米国食品医薬品局(FDA)認証を取得しており、ファイザーをはじめ、米国、日本など約20カ国から2億6,000万本以上の供給の引き合いがあるという。

また、文大統領の同社訪問には、同様に注射器を製造する新亜洋行社とドゥウォンメディテックも同行した。新亜洋行社は韓国初となるLDS注射器を開発し、米国FDA認証と欧州CE認証を取得した企業で、ドゥウォンメディテックも欧州と東南アジアから大規模な供給要請がある。

文大統領はプンリムの成功について「大企業や中小企業、政府間の協力あっての成功であり、サムスン電子による生産ラインの自動化や金型技術への支援が量産成功に寄与した」とし、「政府はプンリムを大中小生産型スマート工場支援事業として認定、スマート工場建設資金を支援し、製品の認証時間を短縮した」と成果を強調した。文大統領は「2月26日から始まる新型コロナワクチンの予防接種も必ず成功に導く」と決意を表明した。

(注)最小残留型(Low Dead Space)注射器

(当間正明)

(韓国)

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