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ドラギ新内閣が正式発足へ、幅広い政党から閣僚を選出

(イタリア)

ミラノ発

2021年02月16日

新内閣の組閣要請を受けていたマリオ・ドラギ氏は2月13日、宣誓式を経て首相に就任した。23人の関係閣僚も式に臨み、イタリアの新たな政権が幕を開けた。今後、上下院で行われる信任投票を経て、正式に発足することとなる。

イタリアでは連立与党内での対立をきっかけに、1月26日にジュゼッペ・コンテ前首相が辞任を発表(2021年1月27日記事参照)。新政権の樹立に向け、セルジオ・マッタレッラ大統領がドラギ氏に組閣を要請していた(2021年2月5日記事参照)。議会第1党である五つ星運動の動向に注目が集まっていたが、同党は2月11日、オンラインで行った党員投票で約6割が賛成に回り、ドラギ氏への支持を明確にした。多数派の支持固めを確実にしたドラギ氏は2月12日、閣僚名簿をマッタレッラ大統領に提出。大統領が承認し、翌13日に就任に当たっての宣誓式が執り行われた。

左右含む幅広い政党から閣僚を選出、新政権に期待の声

ドラギ氏の就任とともに、23人の閣僚も就任した(添付資料表参照)。そのうち8人は民間人閣僚となったほか、女性が8人含まれる。議員閣僚の15人については、前政権で与党入りしていた五つ星運動から4人、民主党から3人、「自由と平等」から1人選出された。第2次コンテ内閣終焉(しゅうえん)の引き金となったイタリア・ビバからは、1人が入閣。また右派政党からは、同盟から3人、フォルツァ・イタリアからも3人選出され、幅広い政党が関与するかたちとなった。

なお、一部の閣僚は前内閣からの続投となる。五つ星運動のルイジ・ディ・マイオ氏は外務・国際協力相に留任、移民政策などをつかさどる内相も、ルチアーナ・ラモルゲーゼ氏が引き続き職務を担うこととなった。また、ロベルト・スペランツァ保健相も続投し、新型コロナウイルス対応に継続して当たることになる。

調査機関デモポリスの世論調査によると、ドラギ氏率いる新内閣に対して、68%が「賛成」と回答しており、「反対」の23%を3倍近く上回っている。国民からの期待のみならず、産業界からも歓迎の声があがる。イタリア商業連盟は2月13日、「新内閣は、悪化する危機に対して変革を起こす可能性を持っている」とのカルロ・サンガッリ会長のコメントを発表。そのほか、新内閣では新たに観光業に特化した「観光業界イニシアチブ調整担当相」のポストが設置されたことを受けて、観光業の業界団体コンフトゥリズモのルーカ・パタネ会長も「(同相に就任する)マッシモ・ガラバッリャ大臣を歓迎し、就任し次第すぐに会い、支援する準備ができている」と前向きな姿勢を示している。

(山崎杏奈)

(イタリア)

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