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第4四半期の新車販売、前年同期比小幅減、個人消費やSUVなどが好調

(米国)

ニューヨーク発

2021年01月13日

モーターインテリジェンスの発表(1月5日)によると、米国の2020年第4四半期(10~12月)の新車販売台数は、前年同期比2.4%減の419万5,531台となった(添付資料表1参照)。減少幅は、第1四半期(1~3月)の12.3%減、第2四半期(4~6月)の33.4%減、第3四半期(7~9月)の9.4%減に比べ小幅にとどまった。また、専門機関の試算によると、第4四半期の個人消費者向け販売台数は前年同期比3.2%増と、新型コロナウイルスのパンデミック以降初めて増加し、全販売台数に占める割合は5.0ポイント増加して90.2%となった(トゥルーカー調べ)。

部門別にみると、乗用車は前年同期比13.6%減の96万3,192台、小型トラックは1.5%増の323万2,339台となった。小型トラックの中でも、クロスオーバーSUV(CUV)を含むスポーツ用多目的車(SUV)は3.3%の増加、ピックアップトラックは0.6%減と比較的小幅の減少にとどまり、大型で高価格帯を中心とした需要回復の基調が明らかとなった。この時期の1台当たりの平均車両販売価格は、データの確認できる2013年以降、四半期ごとでは最高の3万8,052ドルとなった(トゥルーカー調べ)。

主要メーカー別では、ゼネラルモーターズ(GM)、トヨタ、スバル、フォルクスワーゲン(VW)、起亜が前年同期比で増加した(添付資料表2参照)。GMは小型SUVや大型ピックアップトラック「シルバラード」「シエラ」などが伸びた。トヨタは中型ピックアップトラック「タコマ」やCUV「ハイランダー」などが好調、スバル、VWもそれぞれCUVが伸びを牽引した。

一方で、フォード、フィアットクライスラー・オートモービルズ(FCA)、ホンダ、日産、現代は前年同期比で減少した。中でも日産は、人気モデルのCUV「ローグ」や小型乗用車「セントラ」などが減少し、主要メーカーの中で最大の減少率(19.3%減)となった。フォードとFCAは大型ピックアップトラックの人気モデルが減少し、現代は小型自動車などが減少したことが押し下げ要因となった。

今後の見通しに関し、GMのチーフエコノミストのエレイン・バックバーグ氏は「新型コロナウイルスのワクチン接種率の向上と温暖な気候により、(春には)消費者と企業はより通常の活動に戻り、雇用市場、消費者心理、自動車需要が高まるはずだ」と前向きな見方を示した (プレスリリース1月5日外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。一方で、「ウォールストリート・ジャーナル」紙(1月5日)は、パンデミックがいつまで続くのか不透明なことや、ディーラーでの在庫不足のほか、半導体チップの供給不足を含むサプライチェーンの障害の可能性など、潜在的な落とし穴が残っていると指摘している。在庫不足に関しては、トヨタのボブ・カーター上級副社長(販売部門トップ)が「自動車業界にとって2021年半ばまで続く課題となるだろう」と述べている(ブルームバーグ1月5日)。

2020年の年間新車販売台数は、前年比14.6%減の1,457万7,555台となり、大方の予測をやや上回る結果となった(添付資料表3参照、2020年11月9日記事添付資料参照)。上位10位には入らなかったが、米国で販売するメーカーのうち、前年比増となったのは、テスラ(14位、14.9%増)、ボルボ(15位、1.8%増)、マツダ(13位、0.2%増)の3社のみだった。

(大原典子)

(米国)

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