2020年の自動車販売は33万4,254台、2004年以来の低水準に

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2021年01月13日

アルゼンチン自動車販売代理店協会(ACARA)は1月5日、12月の自動車国内販売(新車販売登録)台数(トラック・バスを含む)は前月比41.0%減、前年同月比4.1%減の2万108台だったと発表した。2020年の年間販売台数は前年比26.1%減の33万4,254台だった(添付資料図参照)。

前月比の大幅な落ち込みについて、ACARAは「11月、12月は自動車販売台数が少ない時期だが、前月は想定外に販売台数が伸びた結果」としている。年間販売台数は2004年以来の低水準となった。新型コロナウイルス感染拡大による外出制限措置緩和後の販売台数が伸びず、想定を下回った。

12月の乗用車と軽商用車の販売台数をブランド別でみると、トヨタが3,579台(シェア18.5%)で首位となった。フォルクスワーゲン(VW)が2,829台(同14.6%)、ルノーが2,094台(同10.8%)と続いた(添付資料表1参照)。

年間販売台数をみると、VWが5万5,725台(同17.2%)で首位。トヨタが4万3,617台(同13.5%)、ルノーが4万2,843台(同13.2%)と続いた。

12月の販売台数を車種別でみると、トヨタの商用車ハイラックスが1,436台で首位。フィアットのクロノスが1,430台、フォードの商用車レンジャーが879台と続いた(添付資料表2参照)。年間販売台数を見ると、ハイラックス、シボレーのオニキス、クロノスの順となっている。

ACARAのリカルド・サロメ会長は「2020年は新型コロナ感染拡大の影響により、4月、5月に販売代理店が閉鎖に追い込まれ、販売台数は大幅に減少したが、6月には前年並みの水準に戻すことができた。2021年の年間販売台数は、何らかの刺激策があれば、感染拡大前の水準の45万台に達することもできるだろう」と述べた。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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