回復移動制限令(RMCO)は3月31日まで再延長

(マレーシア)

クアラルンプール発

2021年01月05日

マレーシアのイスマイル・サブリ防衛相は1月1日、2020年12月31日まで実施の回復移動制限令(Recovery Movement Order:RMCO)を2021年3月31日まで延長すると発表した。依然として国内全域で新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあり、感染率が上昇していることを考慮し、延長を決定した。

出入国、スポーツや娯楽を中心に制限

国家安全保障委員会(NSC)が1月1日に発表したRMCOに関する標準手順書(SOP)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(注)によると、1月1日以降の禁止業種・活動は以下のとおり。

  • 入国管理局の許可を得ていない外国人の入国
  • レストラン営業をしていないパブ、ナイトクラブ
  • 入国管理局が認めていない海外からの参加者を伴うスポーツ大会や競技会
  • 入国管理局が認めていない国際大会・競技会への参加
  • 大会や競技会の会場における、定員の10%または4,000人を超える観客の収容
  • 一度に500人以上が集まる集会
  • 強化された移動制限令(Enhanced Movement Control Order:EMCO)が実施されている地域での観光
  • マレーシア人の海外での観光
  • 管轄大臣が認める国以外の外国人観光客が参加するマレーシア国内での観光
  • ソーシャルディスタンスが確保できず、政府が定める方針に沿わない場所での大勢の人が参加する全ての活動
  • その他、政府が随時定める活動

このほか、政府が定める標準手順書(SOP)の順守が引き続き求められる。具体的には、建物や店舗への入場時の登録・検温、混雑する公共の場でのマスクの着用義務、ソーシャルディスタンスの確保などを守ることが求められる。

1月3日時点の新規感染者数は1,704人(累積感染者数11万9,077人)、新規死者数は11人(累積死者数494人)となっており、2020年12月10日以降、1日当たりの新規感染者数は4桁台が続いている。

(注)マレー語のみ。

(田中麻理)

(マレーシア)

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