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シノペック傘下企業、ラージトウ炭素繊維工場を上海市で着工

(中国)

上海発

2021年01月08日

中国石油化工(シノペック)傘下の上海石油化工の炭素繊維の新工場が1月4日、上海市で着工した。新工場の総投資額は35億元(約560億円、1元=約16円)で、2024年に竣工予定。完成すれば、工場は年間でポリアクリロニトリル(PAN)系前駆体繊維2万4,000トン、ラージトウ炭素繊維1万2,000トンの生産能力を有する。

上海石油化工は2007年から炭素繊維の開発に着手し、2018年に中国企業として初めてラージトウ炭素繊維の国産化に成功した。この繊維は炭素繊維としては低価格帯のもので、自動車などの産業用として重宝されている。同社は、中国の2025年の炭素繊維の需要量が5万トン、ラージトウ炭素繊維については3万トンを超えるとみている。

炭素繊維は重さは鉄の4分の1以下だが、強度は鉄の7~9倍に相当する。航空機をはじめ、レジャー・スポーツ分野、自動車など幅広く利用されている。しかし、現時点では生産できる企業が限られ、中国は海外からの輸入に大きく依存しているのが現状だ。

調査会社の前瞻産業研究院の発表によると、中国の2019年の炭素繊維の需要量は前年比22.0%増の3万7,840トンだが、68.3%に当たる2万5,840トンが輸入品で賄われている。このうち、日本からの輸入は20.3%で最多、続いて台湾の15.0%、米国7.3%の順となっている。

(劉元森)

(中国)

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