ASEAN主要国の10月の自動車販売台数、前年同月比17.8%減と再び悪化

(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、シンガポール)

アジア大洋州課

2021年01月04日

ジェトロがASEAN自動車連盟の統計から集計したところ、10月のASEAN主要6カ国(タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、シンガポール)の自動車販売台数の合計は、前年同月比17.8%減の24万4,131台となった(添付資料表1参照)。新型コロナウイルスの影響が最も顕著にみられた4月(同81.5%減)以降、9月(14.2%減)まで改善が続いていたが、再び悪化した。国別にみると、ベトナムで前年同月比14.9%増とプラスに転じたものの、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピンでは9月と比べて悪化した(添付資料図参照)。1~10月のASEAN主要6カ国の合計は前年同期比34.2%減の185万9,078台だった。

また、10月のタイとインドネシアの自動車輸出台数の合計は、前年同月比19.5%減の9万7,091台となった(添付資料表2参照)。前年同月比はタイ、インドネシアともに減少が続くが、タイで9月(34.4%減)から17.9ポイント、インドネシアでも同月(39.1%減)から12.4ポイント改善した。

生産台数は6カ月連続の回復

10月のASEAN主要5カ国(タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン)の自動車生産台数の合計は前年同月比16.0%減の29万9,817台となった(添付資料表3参照)。前年同月比84.6%減だった4月以降、6カ月連続で改善した。国別にみると、ベトナム(13.7%増)、マレーシア(5.1%増)ではそれぞれ7月、8月から前年同月を上回る生産が続く。残りの国でも生産が回復基調にあり、タイ(2.2%減)では前年同月とほぼ同水準まで回復した。

(山城武伸)

(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、シンガポール)

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