現行の新型コロナ感染拡大防止措置、1月27日まで1週間延長

(香港)

香港発

2021年01月21日

香港政府は、1月20日を期限としていた現行の新型コロナウイルス感染拡大防止措置を1月27日まで1週間延長すると発表した。1月18日には新規感染者数が1カ月ぶりに100人を超えたほか、九龍地域の一部マンションでクラスターが発生し、周辺一帯が強制検疫地域として初めて指定されるなど、感染収束の見込みは立っていない。

延長する主な措置は以下のとおり。

1.レストランなどの施設に対する措置

  • 午後6時~翌日午前4時59分はレストラン店内での飲食禁止。1テーブルの着席人数を2人まで、店内座席数を通常の50%までとする措置を維持。
  • バー、パブ、フィットネスジムなどは営業停止。

2.公共の場でのマスク着用を義務付け、集合人数は2人まで

3.緊急・必須サービスを除き公務員は在宅勤務

なお、幼稚園や小中学校(日本の高校を含む)の登園、登校再開は、春節(旧正月)休暇明け(2月16日以降)に延期されている。

新たにブラジルとアイルランドからの来港禁止

香港政府はまた、過去21日間のうち2時間以上、ブラジルやアイルランドに滞在した全ての者(香港市民を含む)の香港入境禁止を発表した。両国で感染力が強い新型コロナウイルス変異種が確認されたことを受けての措置。1月23日から実施される。

(渕田裕介)

(香港)

ビジネス短信 57a5353332e4ed57