パキスタン外相、中国からの新型コロナワクチン供与を発表

(パキスタン、中国)

カラチ発

2021年01月25日

パキスタンのシャー・マヘムード・クレーシ外相は1月21日にツイッターで、中国の王毅外相との電話協議での合意を受け、中国が新型コロナウイルスワクチン50万回分を1月末までに、援助として無償でパキスタンに供与すると発表した。加えて、追加で110万回分を2月末までに供与することと、中国国有製薬大手の中国医薬集団(シノファーム)のワクチンをパキスタンで製造することでも合意したと発表した(「BR」紙1月22日付など)。パキスタン政府は18日に、シノファーム製ワクチンの緊急使用を承認している。イムラン・カーン首相はこれを受け、承認されたワクチンを早急に調達するように、関係閣僚に指示していた。

中国の華春瑩外務報道官は22日の記者会見でワクチン供与に関連し、パキスタンは中国の全方位的戦略的パートナーとした。また、両国外相は、2021年は中国・パキスタン国交樹立70周年の節目で、強固な友好関係は両国にとって最も価値ある戦略的資産であり、国際情勢がいかに変わろうとも両国の友好協力は継続すると話合ったと明らかにした。

(山口和紀)

(パキスタン、中国)

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