政府が新型コロナワクチンを初承認

(パキスタン)

カラチ発

2021年01月20日

パキスタン医薬品規制庁(DRAP)は1月15日、新型コロナウイルスワクチンとしての安全性と品質が確認できたとして、英国製薬大手アストラゼネカが開発したワクチンについて、緊急使用を条件付きで承認した。パキスタンで初の新型コロナワクチン承認となる。さらに、18日には中国国有製薬大手の中国医薬集団(シノファーム)が開発したワクチンも同様に緊急使用を承認した。

同庁は今後、承認したワクチンに関して安全性と有効性、品質の観点からデータを確認し、四半期ごとにレビューするとしている。

イムラン・カーン首相はこれを受け、承認した2種のワクチン調達を急ぐよう関係閣僚に指示した。2021年第1四半期中には調達が確保される見通しだ(「ドーン」紙1月20日付)。

パキスタン政府の発表によると、1月19日現在、累計感染者数は52万3,011人で、1日の新規感染者数は過去3週間で2,000~2,500人、現在感染者数は3万3,000~3万5,000人の状態が続いている。

(山口和紀)

(パキスタン)

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