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ラオス初の高速道路が開通、中国「一帯一路」政策による合弁事業

(ラオス、中国)

ビエンチャン発

2021年01月07日

ラオスの首都ビエンチャンと同国中部の観光地バンビエンをつなぐ高速道路(約110キロ)が12月20日に開通した。高速道路の開通はラオスで初となる。中国の雲南建設投資グループ(以下、雲南建設)とラオス政府の合弁事業として2018年末から建設が進められていたもので、2021年末の開通を目指す当初の計画を13カ月前倒しするかたちとなった(雲南建設2020年12月20日)。

ビエンチャンとバンビエン間の往来は従来、急峻(きゅうしゅん)な地形と道路の整備不良により、自動車で片道約3時間を要していたが、今回の高速道路開通によって1時間30分余りに短縮される(ラオス国営通信KPL2020年12月20日)。片側2車線の高速道路は中国の高速道路建設標準規格に基づき、時速80~100キロに制限速度を設定している(雲南建設2020年11月17日)。区間内には8つの料金所を設け、今後はサービスエリアや休憩所なども整備する(「ビエンチャン・タイムス」2020年12月20日)。

今回の開通区間は、総延長が約440キロの中国ラオス高速道路の第1セクションとして位置付けられている。中国ラオス高速道路の工事は今後、バンビエンから北部の世界遺産都市ルアンパバンなどを経由し、中国と国境を接するボーテンまで延伸する計画だ。中国はこの高速道路建設を「一帯一路」政策の一環としている(雲南建設2020年12月20日)。

中国との2国間連携の象徴

高速道路開通日にビエンチャンと中国・昆明をビデオ接続する形式で行われた開通式には、ラオスのブンニャン国家主席やソンサイ副首相兼計画投資相のほか、中国政府からも姜再冬・駐ラオス大使や雲南省高官らが多数出席した。祝辞を述べた複数の中国政府高官は、2019年に両国間で署名された「ラオス・中国運命共同体アクションプラン」に繰り返し言及し、高速道路の開通はアクションプランの進捗と「一帯一路」政策の成功を象徴するものだと強調した(雲南建設2020年12月20日)。

高速道路の開通式から2日後の12月22日には、ブンニャン国家主席と中国の習近平国家主席の電話協議も行われ、習国家主席は中国・ラオス間の連携を新たな段階に進める準備ができていることを伝えた(新華社2020年12月23日)。

図 中国・ラオス高速道路。各セクションの距離は現在の推定値で、今後変動する可能性がある(https://d-maps.com/carte.php?num_car=420&lang=jaを基にジェトロ作成)

中国・ラオス高速道路。各セクションの距離は現在の推定値で、今後変動する可能性がある(https://d-maps.com/carte.php?num_car=420&lang=jaを基にジェトロ作成)

写真 ビエンチャンの高速道路入り口にある料金所。ETCレーンも完備する(ジェトロ撮影)

ビエンチャンの高速道路入り口にある料金所。ETCレーンも完備する(ジェトロ撮影)

(岡田脩太郎)

(ラオス、中国)

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