タミル・ナドゥ州がロックダウンを1月末まで延長

(インド)

チェンナイ発

2021年01月13日

インドのタミル・ナドゥ(TN)州政府は2020年12月31日、新型コロナウイルス感染拡大に対するロックダウンの2021年1月末までの延長と活動制限の緩和措置の通達を行った。同通達は、2020年11月25日に内務省から公表された「監視、封じ込め、注意に係るガイドライン」の2021年1月末までの延長措置(2020年12月28日付の発表)(2021年1月7日記事参照)に沿ったもの。

同通達によれば、州外からの移動に必要な「eパス(許可証)」は、従前どおり継続される(プドゥチェリー連邦直轄領、カルナータカ州、アンドラ・プラデシュ州からの移動について不要な点も従前どおり)。

社会、政治、娯楽、宗教などの集会について、屋内施設では、収容人数が50%以下かつ最大200人という条件を満たし、当局許可を受ければ、引き続き開催可能とされた(12月の期間限定措置の継続)。そのほか、宗教施設の参拝時間、テレビ映画の撮影について制限が緩和された。なお、感染者の多い、封じ込め地区では緩和措置は実施されず、1月中の祝日に閉鎖措置が取られる施設もある見込みだ。

教育機関(10学年および12学年、中学・高校の最終学年に相当)の再開は、卒業試験時期が近いこともあり、教育当局は、保護者の意見を受けて可否を決める見込みだ(「タイムズ・オブ・インディア」紙1月5日)。

2020年12月にチェンナイ市内の大学でクラスターが確認され、封じ込め措置として寮への立ち入り禁止措置が取られている。2021年1月にも、同市内の複数ホテルで従業員のクラスター発生が報告された。TN州政府によると、州内の新型コロナウイルス累計感染者数は国内4位の82万3,181人、新規感染者が811人(1月6日時点)。総じて、TN州では新規感染者数は減少傾向にある。

(浜崎翔太)

(インド)

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