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化学大手ソルベイ、水素市場での取り組み強化を発表

(ベルギー)

ブリュッセル発

2021年01月20日

ベルギー化学大手ソルベイは1月13日、水素エネルギー社会の実現に向けて、水素プラットフォームを同企業グループ内に立ち上げると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同プラットフォームを通じて、水素市場に付加価値の高い製品・技術を提供するため、研究、エンジニアリング、販売、マーケティングなど関連部門の横断的な連携を図る意向だ。同プラットフォームの中核技術は、水素の製造過程において必要な素材のイオン導電性ポリマーで、電池の全固体化(注)に貢献する。また、電気分解用の装置である電解槽や燃料電池市場向けの製品に加え、水素タンクなど、その他の水素関連の応用技術や部品なども市場に投入する見込み。

同社によれば、リチウムイオン電池は、自動車産業をより持続可能にするためのソリューションとして注目されているものの、運輸部門の脱炭素化を達成するために必要な全てのニーズを満たすまでには至っていないという。その上で、水素技術はこのような欠落を補うために最も有用な低炭素ソリューションだとしている。同社は、エネルギーや輸送機器などの大手グローバル企業の最高経営責任者(CEO)で構成される「水素協議会外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(Hydrogen Council)」のメンバーにもなっている。

ソルベイによると、再生可能エネルギー由来の電力を利用して水を電気分解して生成される「グリーン水素」(再生可能な水素)の生産量は、2030年までに世界で100ギガワット以上の規模に達するとみられ、同年までに燃料電池を使った大型乗用車や大型商用車、トラック、バス、電車は数百万台に達すると予測している。

再生可能な水素は、環境に配慮し、持続可能なエネルギーへの移行に向けた野心的な目標を達成するために必要な技術として、欧州委員会が掲げる「欧州グリーン・ディール」の一環にも位置付けられている(2020年7月10日記事参照)。

(注)全固体電池とは、電流を発生させるために必要でこれまで液体だった電解質を固体にした仕組みの電池のことで、形状が自由になるほか、小型化や長寿化が可能となる。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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