2022年冬季五輪に向け、北京市の競技会場の整備完了

(中国)

北京発

2021年01月07日

2022年2月4日から2月20日にかけて開催予定の北京冬季五輪・パラリンピックの会場となる国家アルペンスキーセンターや国家ボブスレー・リュージュ・スケルトンセンター、延慶選手村、メディアセンターが12月29日に竣工した(注1、「北京日報」12月30日)。

これにより、北京市が新設・改修する8つの競技施設〔北京市中心部会場の国家スピードスケート館、国家水泳センター(カーリング競技会場として使用予定)、国家体育館、首都体育館、五棵松体育館、スキージャンプ台、延慶会場の国家アルペンスキーセンター、国家ボブスレー・リュージュ・スケルトンセンター〕の建設が全て完了したことになる(注2)。競技施設以外の関連施設の建設・改修は2021年7月までに完了する見通し。

上記の施設のうち、延慶選手村は山林の中に建設され、建築面積は11万8,000平方メートル、6つの居住エリアと飲食・レジャーなどを提供する公共サービスエリアから構成される。大会開催時には、オリンピック出場選手団と関係者約1,683人分、パラリンピック約683人分の宿泊が可能となる。大会開催に向けた準備を現在進めており、2021年9月に国際オリンピック委員会(IOC)に引き渡される予定だ。

(注1)北京冬季五輪・パラリンピックでは、北京市中心部、北京市の北西に位置する延慶区、河北省張家口市の3カ所に競技会場が設けられる。大会公式ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、北京市中心部の会場では、ショートトラック、スピードスケート、フィギュアスケート、アイスホッケー、カーリングの5競技、延慶会場では、アルペンスキー、ボブスレー、スケルトン、リュージュの4競技、張家口会場では、スノーボード、フリースタイルスキー、クロスカントリースキー、ジャンプ、ノルディック複合、バイアスロンの6競技が開催されると紹介されている。

(注2)張家口会場の競技施設、関連施設の整備も基本的に完了しており、一部の施設は既にテスト試合などで使用されている(「新華社」12月30日)。

(張敏)

(中国)

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