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個人情報保護法違反でグーグルに1億ユーロの罰金

(フランス)

パリ発

2020年12月18日

フランスの個人情報保護監督機関である、情報処理および自由に関する全国委員会(CNIL)は12月10日、ユーザーの事前の同意なしに「クッキー」を送付したとして、グーグルに1億ユーロ、アマゾンに3,500万ユーロの罰金を科したと発表した。同日付の「レゼコー」紙によると、グーグルに対する罰金は、欧州で科されたこの類の罰金としては最高額となる。

CNILは以下の3点において、グーグルが、フランスの個人情報保護に関する国内法である「情報処理、情報ファイルおよび自由に関する法律」第82条に違反するとした。

  1. ユーザーがgoogle.frにアクセスすると広告目的の「クッキー」がユーザーの事前の同意なしに自動的に設定される。
  2. アクセス時に設定されたクッキーに関する情報提供の欠如。
  3. クッキーを無効化しても一部の広告目的の「クッキー」が保存、情報を読み続けており、「拒否」のメカニズムに部分的な欠陥がある。

また、約5,000万人のユーザーに影響を与える違反は重大なことと、「クッキー」により収集されたデータによる広告の収入から間接的に多額の利益を得ていることにも言及した。

アマゾンについても、amazon.frにアクセスすると同時にユーザーの事前同意なしに「クッキー」が設定されることと利用者への通知が明確でなくかつ完全でないとし、同様に同法同条に違反するとした。アマゾンがeコマースにおける中心的存在で1日に何百万人ものユーザーが閲覧していることに鑑み、2020年9月に改善がみられたものの、アマゾンの「クッキー」に関する新たなバナーも情報提供が十分でないとした。

さらに、3カ月以内に「情報処理、 情報ファイルおよび自由に関する法律」第82条に適切に対応した情報提供をしない場合、1日につき10万ユーロの罰金という延滞金も両社に科した。

CNILはこれに先立つ10月1日に、「クッキー」やその他トレーサーの書き込み、または読み取り操作の前にユーザーの同意を得る義務を規定した「『クッキー』やその他のトレーサーに関するガイドライン改定とその推奨事項」を公表していた。

グーグルは「『クッキー』のユーザーからの事前同意を取り付ける対策には取り組んでおり、CNILの決定はその取り組みを無視するものだ。フランスの規制はガイドラインが不確実で絶えず変化する」と遺憾の意を表明、今後の対応に含みを持たせた。

(奥山直子)

(フランス)

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